塗料の情報館

ウオッシュプライマーとは

亜鉛メッキ用の解釈

亜鉛メッキ鋼材の塗装仕様で、最近まったく間違った塗装仕様がでまわって非常にゆゆしき問題である。 「亜鉛メッキ用」=1次下塗り「ウオッシュプライマー」というのは、あくまでも「ある条件下」で有効であることをここで説明したい。

このページの上へ

合成樹脂の下塗りとしての役割

昔、上塗りに合成樹脂調合ペイント・フタル酸樹脂・油性ペンキしかなかった時代は、亜鉛メッキ面に塗装すると、水と亜鉛と油が化学反応して「金属セッケン」ができてしまう。これが付着を阻害して亜鉛メッキ面と塗膜の間で層間剥離がおきてしまう。
これを防止するために「ウオッシュプライマー」別名「エッチングプライマー」を塗装し、錆止めはJIS−K−5629「鉛酸カルシウム錆止め」を塗装し、これによって初めて「合成樹脂調合ペイント」の上塗りが可能となるのだ。
ところが、長期暴露型ウオッシュプライマーを塗装したあとにエポキシ錆止め〜ウレタンの強溶剤の塗装仕様をもってくるとちぢみが発生するので使用不可能になる。相違はあるまい。
このへんの組み合わせと塗料の存在意義を知らないと間違った仕様を組んでしまうことになる。個人的に、全面塗装でショッププライマーするとしたら有機ジンクのSDジンク500を使用する。そもそも亜鉛メッキがしてあるので有機ジンクをもってくる必要性は無いのだが、仕様の上で仕方ない
上塗にウレタンかエポキシを塗装する場合はさび止め・プライマーとして「エポマリンGX」を塗装する。この仕様が一番間違いがない

このページの上へ

国土交通省亜鉛メッキ面塗装仕様

下地調整 JIS−K−5633 メタラクトH−5
さび止め 鉛酸カルシウムさび止め SDマリンCPプライマー
上塗 合成樹脂またはフタル酸樹脂 パワーホルス・フタリット
ポリウレタンエナメルの全面塗装の場合は「エッチングプライマー塗りは省略」
部分補修塗装で露出亜鉛メッキ面を下塗りする場合は「短期暴露型JIS−K−5633メタラクトH−5」を使用する。
さび止め エポキシさび止め エポマリンGX
中塗 鋼構造物用ポリウレタン樹脂 セラテクトU中塗
上塗 鋼構造物用ポリウレタン樹脂 セラテクトU上塗
屋内さび止め 水系さび止め アクアマックスU
屋内中塗 艶あり合成樹脂エマルション アスカU
屋内上塗 艶あり合成樹脂エマルション アスカU

その他亜鉛メッキ面塗装仕様

別に役所の仕事でなければ「エスコ」でもいい。エスコも万能さび止めで亜鉛メッキに塗装できる。ただし溶融亜鉛メッキには塗装できない。※たとえば高圧電線の高架など超長期防食が必要な場合など
自動車にウオッシュプライマーを使用する場合は、防錆鋼板になる前の昔の鉄板・鋼板などを塗装する際に使用する。この場合は短期バクロ型を使う。塗膜を全面研磨・剥離して板金も終わっていると仮定して、さびが発生しないように「ウオッシュプライマー」を塗装し、プラサフ〜上塗りを塗装する。これは短期防錆としての役割が大きい。

このページの上へ