塗料の情報館

塗膜不良対策建築編

塗装における塗膜不良はなぜ起きるか

ここのコーナーは、塗膜不良についての解説です。私も長年この世界に携わってきてますが、本当に次々に考えられないことがおき、 改めてこの業界の難しさを思い知り、奥の深さと材料の種類の多さにとまどう日々であります。おそらくは一生勉強の日々が続くでしょう。

塗膜不良とかクレームというのは、つまりはきちんとした塗膜になっていないということです。なぜか丁寧に塗装したはずなのに問題が起きたということも 何回かあります。それには膨大な要因があります。

その材料の種類ごとに施工のノウハウがある。商品特有の性質があること。
下地の状況と、建物の周囲の環境が全て現場ごとに違うこと。
気象条件が千差万別であること。
塗装する職人の技術や連携によるもの。仕様を守らない。
塗料の品質そのものに問題がある。
塗料の色が違っている。
塗装仕様の塗料の組み合わせが間違っている。
塗装したあとの使い方が荒過ぎる。
塗装するものと、塗料の組み合わせ・選定が違う

・・・などなど、その他色々ありますが、集約するとだいたいこんなところでしょうか。
さらにむずかしいのは、これらの要因が一個だけでなく、複数重なったときに生じるクレームが多いのです。
それぞれの建物に住所があるように、同じ条件の現場はこの世にふたつとありません。全て条件が異なるために、それぞれの現場で色々な トラブルが発生します。

私の結論では、問題が起きるのはこれはある程度仕方のないことであって、重要なのはそれを事前に察知して防ぐ知識と、 その処置にどれだけすばやく的確に対処できるかどうかの知識が重要だと思います。 その原因さえわかれば対処にもすばやく、傷口が広がらないうちに手当てできるのです。

煙がたった時点で見破り、火を消す!!それを見破れるかどうかが技術力の差となってでます。
万一どうにもならないくらいの塗膜不良が起きたとしても、一度はがしてから正しい方法でやり直せば何事もなく仕上がる、という現場もあります。

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防ぐ方法

きちんとした現場下地調査
適切な塗装仕様を組む
品質の良い、色合わせも完璧な材料を使う。
◎最重要!!きちんとした下地を作る。
天気の良好な日に、仕様書通りの塗装をする。
仕様書通りの乾燥硬化時間を置く。

これさえ守ればきちんとした仕事ができますが、なかなか世の中うまくいきません。
予算もありますし、工期がなければ天気がどうあろうと進める必要もでてきます。
クレームになった場合の損害のことを考えれば休む勇気も必要なのです。また、多少下地に費用がかかりその分が赤字になったとしても、 全部塗り終わってから問題がおきるよりはるかに安くすみます。設備機械道具類で工期の短縮や仕上がりの向上を図る必要もあります。

しかし業者だけを悪くもいえないのが現状で、消費者も合計金額だけみて、内容の説明も聞かずに断る人もいます。デフレで景気の悪い世の中 ですのでたたきあいもすさまじく、ほとんど不可能な金額で見積もりをだしてくる業者もいて全体の工事金額はどんどん下がる傾向にあります。 これでは工事の質が落ちるのも当然です。職人はボランティアでは動きません。値段だけで選ぶ人も結局損します。

あと、手間を削減していい質の工事をするには機械化とよりよい資材・材料を使うのが必須条件で、これら勉強会や展示会などを開くのもいいと思います。

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